誘導灯の赤・緑ランプが点滅している!表示の意味と交換が必要なケース
建物の廊下や出入口に設置されている誘導灯を見たとき、
「下の小さな赤いランプが点滅している」
「いつも点灯している緑のランプが点滅している」
「表示板は光っているけれど、そのまま使用しても問題ないのだろうか」
と気になったことはありませんか?
誘導灯についている赤色や緑色の小さなランプは、器具の状態を知らせる「モニターランプ」です。
モニターランプが点滅・点灯・消灯することで、光源や蓄電池の交換時期、
不具合などを知らせている場合があります。
誘導灯の表示板が光っているからといって、必ずしも正常とは限りません。
通常時は問題なく点灯していても、内蔵蓄電池が劣化していると、
火災や停電が発生した際に必要な時間点灯できない可能性があります。
この記事では、誘導灯の赤・緑ランプが点滅する意味や、交換が必要になるケース、
点滅を見つけたときの確認方法について、消防設備の専門会社が分かりやすく解説します。
工場・倉庫・事務所・店舗・共同住宅などを管理されている方は、ぜひ参考にしてください。
誘導灯についている赤・緑ランプとは

誘導灯は、火災や停電などが発生した際に、避難口や避難方向を示す消防用設備です。
緑色の人型や矢印が描かれた表示板によって、建物を利用する方を安全な出口へ誘導します。
誘導灯の本体には、表示板を照らす光源だけでなく、停電時にも点灯を継続するための蓄電池が内蔵されています。
さらに、器具の状態を外部から確認できるように、赤色や緑色の小さなモニターランプが設けられています。
一般的には、次のような役割があります。
・ 赤色:ランプや光源の状態を知らせる
・ 緑色:充電状態や蓄電池の状態を知らせる
ただし、モニターランプの表示方法は、メーカー・製造時期・機種・自己点検機能の有無によって異なります。
色だけで異常箇所を断定せず、器具に表示されている型番や取扱説明書を確認することが大切です。
誘導灯の赤・緑ランプが示す一般的な意味
代表的な誘導灯では、モニターランプの状態から次のようなことを確認できます。
| モニターランプの状態 | 一般的に考えられる意味 |
|---|---|
| 緑色が点灯 | 正常に充電されている状態 |
| 緑色が点滅 | 蓄電池の交換時期、または蓄電池に関する異常 |
| 緑色が消灯 | 蓄電池の接続不良・故障、非常点灯回路の不具合など |
| 赤色が点滅 | ランプや光源の交換時期 |
| 赤色が点灯 | ランプの外れ・破損・点灯不良など |
| 赤色と緑色が同時に点滅 | 自己点検の結果や器具異常など、機種ごとに確認が必要 |
緑色が点灯している状態は、一般的には正常です。
一方、赤色の点灯・点滅、緑色の点滅や消灯が見られる場合は、
ランプ・蓄電池・器具本体などに異常が発生している可能性があります。
なお、上記は一般的な表示例です。
正確な意味は、必ず各メーカーの取扱説明書や器具本体の表示で確認してください。

赤色のランプが点滅している場合
誘導灯の赤色ランプは、一般的に「ランプモニター」と呼ばれ、表示板を照らす光源の状態を知らせます。
赤色ランプが点滅している場合は、ランプや光源が交換時期を迎えている可能性があります。
光源の累積点灯時間が交換の目安に達している
誘導灯のランプモニターは、光源の累積点灯時間を記録し、
設定された交換時期に達すると点滅する機種があります。
現在、表示板が明るく見えていても、光源の明るさが少しずつ低下している可能性があります。
「まだ点灯しているから大丈夫」と判断せず、使用している機種に対応したランプや部品を確認しましょう。
ランプが外れている・破損している
赤色ランプが点灯したままになっている場合は、ランプの外れや破損、点灯不良などが考えらえます。
表示板が暗い、一部分しか光っていない、ちらついているといった症状がある場合は早めの確認が必要です。
LED光源を使用している誘導灯では、光源部分だけを交換できず、器具本体の交換が必要になる場合もあります。
交換方法は機種によって異なるため、型番を確認したうえで消防設備業者へ相談してください。
緑色のランプが点滅している場合
緑色のランプは、一般的に「充電モニター」と呼ばれ、内蔵蓄電池の充電状態や異常を知らせます。
緑色のランプが点滅している場合は、蓄電池が交換時期を迎えている可能性があります。
蓄電池が劣化している
誘導灯に内蔵されている蓄電池は、停電時に誘導灯を点灯させるための重要な部品です。
通常時は建物の電源から充電され、停電によって電源供給が停止すると、蓄電池へ切り替わって点灯を継続します。
蓄電池が劣化していると、通常時には表示板が点灯していても、停電した際にすぐ消えてしまったり、
必要な明るさや点灯時間を確保できなかったりするおそれがあります。
緑色の点滅は、非常時の機能に関わる重要なサインです。
点滅を確認した場合は、そのまま放置しないようにしましょう。
蓄電池が正しく接続されていない
緑色ランプが消灯している場合は、蓄電池のコネクターが外れている、蓄電池が故障している、
充電回路に不具合があるといった可能性も考えられます。
新しい蓄電池へ交換した直後でも、
接続状態や適合する蓄電池の選定に問題があると、正常に戻らない場合があります。
また、点検や工事、停電の直後には、通常と異なる表示になる機種もあります。
表示が戻らない場合は、無理に操作せず、消防設備業者による確認を依頼してください。
赤色と緑色が同時に点滅している場合
自己点検機能が付いた誘導灯では、点検の実施中や点検結果に応じて、
赤色と緑色のランプが点滅することがあります。
点滅の間隔や組み合わせによって、次のような状態を知らせる機種があります。
・ 自己点検を実施している
・ 蓄電池の容量が不足している
・ 光源や充電回路に異常がある
・ 器具本体に不具合が発生している
・ 点検結果を表示している
同時点滅の意味は、メーカーや機種よって異なります。
点検スイッチを何度も押したり、電源を入り切りしたりしても、原因が解消されるとは限りません。
器具の型番と点滅状態を記録し、取扱説明書を確認するか、消防設備業者へ相談しましょう。
誘導灯の点滅を見つけたときの確認方法
赤色や緑色のランプが点滅していることに気づいたら、次の順番で確認します。

1.表示板が正常に見えるか確認する
まずは、誘導灯の表示板が正常に点灯しているかを確認します。
・ 表示板全体が暗くなっていないか
・ 一部分だけ消えていないか
・ 光がちらついていないか
・ 表示板が割れたり変色したりしていないか
・ 矢印や避難口の表示が見えにくくなっていないか
表示板が消灯している場合や、避難方向を確認できない状態の場合は、早急な対応が必要です。
2.点滅している色と状態を確認する
赤色・緑色のどちらが点滅しているか、点灯したままなのか、消灯しているのかを確認します。
可能であれば、スマートフォンなどでモニターランプの状態を写真や動画に残しておきましょう。
消防設備業者へ相談する際に、状況を伝えやすくなります。
3.メーカー名と型番を確認する
誘導灯の側面や下面、内部などには、メーカー名・型番・製造年月などが記載された銘板があります。
ただし、高い場所に設置されている誘導灯を無理に確認する必要はありません。
脚立からの転落や感電のおそれがあるため、安全に確認できない場所については専門業者へ依頼してください。
4.最近の停電や工事の有無を確認する
長時間の停電が発生した後は、蓄電池が十分に充電されていない場合があります。
また、電気工事や内装工事、分電盤の操作を行った後から表示が変わった場合は、
電源や配線が影響している可能性もあります。
点滅を確認した日時とともに、停電や工事の有無を記録しておくと、原因を調べる際に役立ちます。
5.消防設備業者へ相談する
点滅の原因が分からない場合や、一定時間が経過しても表示が正常に戻らない場合は、
消防設備業者へ相談してください。
誘導灯の状態を確認し、ランプ・蓄電池・表示板・器具本体のどこに問題があるのかを調査します。
誘導灯の交換が必要になるケース
モニターランプが点滅していても、必ず器具全体を交換するとは限りません。
蓄電池やランプなど、交換可能な部品を切り替えることで復旧する場合もあります。
一方で、設置から長期間経過している場合や、
部品の供給が終了している場合は、器具本体の交換を検討する必要があります。

蓄電池が規定時間点灯できない
誘導灯の蓄電池は、一般的に4~6年程度が交換時期の目安とされています。
ただし、実際の寿命は使用環境や停電の回数、温度、充放電の状況などによって異なります。
年数だけで判断するのではなく、消防設備点検によって、
非常電源へ切り替わるか、必要な点灯時間を確保できるかを確認することが重要です。
ランプや光源に不具合がある
赤色ランプが点灯・点滅している場合や、表示板が暗い・ちらつくといった症状がある場合は、
ランプや光源の交換を検討します。
旧型の誘導灯では蛍光ランプなどを交換できる場合がありますが、
LED誘導灯は機種によって光源のみを交換できないことがあります。
適合しない部品を取り付けると正常に作動しないおそれがあるため
型番に合った交換部品を使用する必要があります。
器具本体が古い
誘導灯などの防災照明器具は、器具本体の適正交換時期として8~10年程度が目安とされています。
長期間使用した器具は、外観に問題がなくても、
内部の回路や電気部品、樹脂部品などが劣化している可能性があります。
設置から年数が経過しており、
ランプや蓄電池を交換しても異常表示が消えない場合は、器具本体の交換を検討しましょう。
交換部品が生産終了している
古い誘導灯では、対応するランプや蓄電池、表示板などが生産終了していることがあります。
交換部品を入手できない場合は、現在の基準に対応したLED誘導灯へ器具ごと交換する必要があります
無理に似た形状の部品を取り付けず、メーカーや消防設備業者へ適合状況を確認してください。
表示板が変色・破損している
表示板が黄ばんでいる、ひび割れている、汚れによって見えにくくなっている場合も交換を検討します。
光源が点灯していても、避難口や避難方向を正しく確認できなければ、誘導灯として十分な役割を果たせません。
清掃で改善できない変色や破損がある場合は、表示板または器具本体の交換が必要です。
点滅している誘導灯を放置するとどうなる?
「表示板は光っているから、すぐに交換しなくても大丈夫」と考えてしまうかもしれません。
しかし、モニターランプの点滅は、誘導灯がメンテナンスを必要としているサインです。
異常を放置すると、火災や停電時に次のような問題が発生するおそれがあります。
・ 停電と同時に誘導灯が消えてしまう
・ 必要な時間まで点灯を継続できない
・ 表示板が暗く、避難方向を確認できない
・ 火災時の避難が遅れる
・ 消防設備点検や消防査察で不良を指摘される
誘導灯は、普段使用する照明とは異なり、非常時に確実に作動することが求められる設備です。
小さなランプの点滅であっても、放置せずに原因を確認しましょう。
誘導灯が点滅しているときに避けたい対応
電源を切ったままにする
点滅が気になるからといって、誘導灯の電源を切ったままにしてはいけません。
充電がなくなり、火災や停電時に点灯しない可能性があります。
点滅部分をテープなどで隠す
モニターランプをテープやシールで隠しても、不具合は解消されません。
異常の発見が遅れ、必要な修理や交換が行われないままになるおそれがあります。
適合しない蓄電池へ交換する
見た目や電圧が似ていても、誘導灯に適合しない蓄電池は使用できません。
容量・コネクター・形状・性能などが機種ごとに異なるため、必ず指定された部品を使用してください。
高所の器具を無理に確認する
誘導灯は天井付近や階段など、高い場所に設置されていることがあります。
慣れていない方が脚立に上って器具を開けると、転落・感電・器具の破損につながる可能性があります。
無理に作業せず、消防設備業者へ確認を依頼しましょう。
定期的な消防設備点検が重要
誘導灯は、外観だけでなく、非常電源への切り替えや非常点灯時間などを定期的に確認する必要があります。
消防設備点検では、主に次のような項目を確認します。
・ 誘導灯が正常に点灯しているか
・ 表示板に汚れ・変色・破損がないか
・ 設置位置や避難方向が適切か
・ 蓄電池へ正常に切り替わるか
・ 必要な時間、非常点灯できるか
・ モニターランプに異常表示がないか
モニターランプが正常でも、蓄電池の容量低下や器具内部の劣化が進んでいる場合があります。
異常表示が出てから対応するだけでなく、定期的な点検によって設備全体の状態を確認することが大切です。
よくある質問
Q:緑色のランプが点滅していれば正常ですか?
A:一般的な機種では、緑色の充電モニターが点灯していれば正常に充電されている状態を示します。
ただし、緑色が点灯しているだけでは、蓄電池が規定の時間まで非常点灯できるかを判断できません。
消防設備点検によって、非常電源への切り替えや点灯時間を確認する必要があります。
Q:赤色のランプ点滅していますが、表示板は点灯しています。すぐに交換が必要ですか?
A:赤色の点滅は、ランプや光源が交換時期に達したことを知らせている可能性があります。
現在点灯していても、明るさが低下している場合や、近いうちに不点灯となる可能性があります。
型番や取扱説明書を確認し、早めに消防設備業者相談してください。
Q:蓄電池だけを交換できますか?
A:機種に適合する蓄電池が供給されていれば、蓄電池のみ交換できる場合があります。
ただし、器具本体が古い場合や、交換部品が生産終了している場合、器具にも不具合がある場合は、
本体交換が必要になることがあります。
Q:点滅を自分でリセットしてもよいですか?
A:モニター表示のリセット方法は機種によって異なります。
部品を交換せずに表示だけをリセットすると、交換時期や異常を正しく把握できなくなる可能性があります。
原因を確認したうえで、取扱説明書に沿って操作するか、消防設備業者へ依頼してください。
Q:誘導灯と非常灯は同じ設備ですか
A:誘導灯と非常灯は役割が異なります。
誘導灯は、避難口や避難方向を示す設備です。
非常灯は停電時に室内や通路を照らし、避難に必要な明るさを確保する設備です。
見た目やモニターランプの表示方法も異なるため、設備の種類を確認して対応しましょう。
誘導灯の点滅・交換は一電機へご相談ください
誘導灯の赤色・緑色ランプの点滅は、ランプや蓄電池の交換時期、器具の不具合などを知らせるサインです。
表示板が点灯していても、非常時に正常に機能するとは限りません。
点滅の意味は機種によって異なるため、色だけで判断せず、
メーカー名・型番・設置年数・点滅状態などを確認することが大切です。

一電機では、誘導灯をはじめとした消防設備の点検・修理・交換工事に対応しています。
「赤色や緑色のランプが点滅している」
「表示板が暗くなっている」
「蓄電池を交換しても異常表示が消えない」
「器具が古く、交換部品があるか分からない」
「点検で誘導灯の不良を指摘された」
といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
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